「散歩中に鳥の声が聞こえても、どの鳥かわからない」という方へ。専門的な知識は不要です。まずはこの12種を知るだけで、街歩きがぐんと楽しくなります。見分けのポイントを絞ってご紹介します。
スズメ
最も身近な野鳥、スズメ。茶褐色の体と頬の黒い斑点が目印
日本で最も身近な野鳥の一つです。茶褐色の体と、頬の黒い斑点が目印。軒下や電線、街路樹がある場所で「チュンチュン」と鳴きます。群れで行動することが多く、冬は特に大きな群れになります。昔は農作物を食べる害鳥とされた時期もありましたが、近年は都市部での数が減少しており、要注目の鳥です。
ハクセキレイ
駐車場や道路の上をトコトコ歩くハクセキレイ。長い尾を上下に振るのが特徴
白・黒・灰色のモノクロな見た目が特徴的な鳥です。駐車場や道路の上をトコトコと歩きながら、長い尾をリズミカルに上下に振ります。「セキレイ」という名前はこの尾を振る動作から来ています。「チチッ」という細い声で鳴きながら飛びます。
シジュウカラ
胸の黒いネクタイ模様が目印のシジュウカラ。「ツツピーツツピー」と鳴く
胸の中央を縦に走る黒いネクタイ模様が目印です。「ツツピーツツピー」という鳴き声で、公園の木の上をちょこまかと動き回ります。昆虫を好んで食べるため、木の幹や枝をつついて虫を探す様子がよく見られます。実は多彩な鳴き声を持ち、仲間に危険を知らせる「言葉」を使うことでも知られています。
メジロ
梅や桜の花に映える黄緑色のメジロ。目の周りの白いリングが名前の由来
目の周りの白いリングが名前の由来です。黄緑色の体が梅や桜の花に映えてとても美しく、春の風物詩として親しまれています。花の蜜が大好きで、細い嘴を花に突っ込む姿はいつ見ても可愛らしい。2羽でいることが多く、梅の木や桜の木の近くでよく見かけます。
ヒヨドリ
「ピーヨ!」と大きな声で鳴くヒヨドリ。灰色の体に頬の茶色いパッチが特徴
灰色の体に、頬の茶色いパッチが特徴です。「ピーヨ!」と大きな声で鳴く、わりと騒がしいタイプの鳥ですが、存在感があって覚えやすい。果実や花の蜜を好み、柿の木や梅・桜・ツバキなどによく集まります。
カルガモ
川や公園の池でおなじみのカルガモ。くちばしの先端の黄色い点が目印
川や公園の池でよく見かける大型のカモです。くちばしの先端に黄色い点があるのが目印で、全体的に茶褐色の体をしています。1年を通じて日本に留まる「留鳥」で、春に母鳥がひなを連れてお引越しする「カルガモ行進」はニュースになることもあります。
その他の注目6種
上記の6種に加えて、ぜひ覚えておきたい鳥がもう6種あります。
ドバト:公園や駅前の広場でおなじみ。もともとは家畜化されたカワラバトが野生化したもの。グレー・白・茶などさまざまな色があります。
ムクドリ:オレンジ色のくちばしと脚が目印。群れで移動する習性があり、夕方に集団でねぐらへ向かう大群は壮観です。
カラス:都市部に多いのはハシブトガラスとハシボソガラスの2種。ハシブトは額が出っ張り「カアカア」、ハシボソは平らな頭で「ガアガア」と鳴きます。
コゲラ:日本最小のキツツキ。「コッコッ」と木をつつく音が聞こえたらコゲラの可能性が高い。背中のシマ模様が目印です。
ツバメ:春〜夏に日本で繁殖する夏の使者。長い尾と素早い飛行が特徴で、軒下に泥と枯れ草で巣を作ります。
チョウゲンボウ:都市に進出した小型のタカ。ビルの壁や橋の下で繁殖し、空中でホバリング(停空飛翔)して獲物を狙う姿が見られます。
🌿 まとめ
鳥の名前を一つ知るたびに、散歩の世界が広がっていきます。まず1種、気になった鳥から始めてみてください。「あ、あれがハクセキレイか」と気づいた瞬間から、いつもの道が少し違って見えてきます。