生き物への好奇心を、あなたのそばに届けたい。
身近な自然体験ラボのこと、少し読んでいただけると嬉しいです。
はじめまして。「かたち」と申します。
幼いころから生き物が大好きで、ポケットいっぱいにダンゴムシを詰めて帰るような少年でした。その「もっと知りたい」という気持ちのまま、大学では生物学を専攻。生き物の世界にどっぷり浸かった学生時代を過ごしました。
卒業後に選んだのは、生き物とは直接関係のない、ごく普通の仕事でした。仕事のなかで生き物好きが役に立つ場面もありましたが、心のどこかで「自分にはもっとできることがあるんじゃないか」と、もやもやした気持ちを抱えていました。
そんなある日、親戚や友人の子どもたちに、趣味で集めた標本を見せたり、身近な生き物の話をする機会がありました。夢中になる子どもたちの姿を見て、「これこそ自分のやりたいことかもしれない」と思うようになったのです。
むずかしい専門知識を教えることでも、生き物の名前を覚えてもらうことでもありません。足元にこんなにもたくさんの生き物がいるという発見の楽しさ。その生き物がどんなふうに暮らし、何を食べて生きているのか。——私自身が「おもしろい!」と感じているその世界を、一人でも多くの子どもたちに届けたい。そんな思いから、この「身近な自然体験ラボ」を立ち上げました。
大学では筑波大学生物学類で生物学を専攻し、中部山岳で「土砂崩れと動植物」をテーマにした野外調査にも取り組みました。その後も国立科学博物館・昆虫研究部で昆虫標本の製作に携わり、国内外でのフィールド調査の中で、複数の昆虫の新種を発見・記載してきました。
こうした経験はすべて、「生き物っておもしろい」という子どものころの気持ちの延長線上にあります。専門家として難しいことを語るためではなく、その面白さを、となりで一緒に見つけるように伝えていけたらと思っています。
専門知識を教えることが目的ではありません。「これは何という虫?」よりも、「なんだか面白いね」「もう少し見てみたいね」という気持ちを育てることを大切にしています。
難しい言葉で説明するより、一緒に歩き、一緒に見つけ、一緒に驚く。そんな「自然好きのお兄さん」と一緒に遊ぶような感覚で、身近な自然との出会いを楽しんでもらえたら嬉しいです。
正解を急がず、目の前の生き物を丁寧に観察することから始めます。小さな発見が、大きな学びにつながります。
子どもも大人も、自分の言葉で発見を話せる場をつくります。「なんで?」が出てきたとき、いちばん嬉しくなります。
遠くの自然ではなく、日常の中の自然に光をあてます。公園の草むらも、立派な生き物の世界です。
身近な自然体験ラボの活動のひとつとして、川崎市を拠点に市民向けの自然体験活動を行う任意団体「まちの自然体験ラボ」を運営しています。
地域の公園や緑地を舞台に、親子で参加できる自然観察会やワークショップを定期的に開催。「特別な場所じゃなくていい。遠くへ行かなくてもいい。」そんな想いから、足元の自然を一緒に楽しんでいます。
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